IFA（Independent Financial Advisor）とは日本語で「独立系ファイナンシャルアドバイザー」と呼ばれる、資産運用のアドバイスやサポートをしてくれる方達のことです。
資産運用に関する話や、オフショア投資の話で「IFA」を聞いたことのある方もいるかもしれません。
今回は、IFAが何者かについての詳細や、投資をするときにどう関わってくるのかを解説します。
IFAとは
IFAとは、「Independent Financial Advisor」の略称で、日本では「独立系ファイナンシャルアドバイザー」「金融商品仲介業者」「資産運用アドバイザー」とも呼ばれます。
独立系という名の通り、どの証券会社にも所属していないため、ノルマや会社都合の転勤などがありません。
IFAは、組織の利益ではなくお客様の利益を最優先することができ、長期間にわたって公平なアドバイスをしてくれます。
似たようなもので「FP（ファイナンシャルプランナー）」があります。
IFAより聞き馴染みがある方が多いと思われますが、IFAとFPの違いを聞かれて答えられる方は少ないと思います。
なので、まずはIFAとFPの違いについて解説します。
IFAとFPの違い
IFAとFPの決定的な違いは、金融商品を扱うことが出来るかどうかです。
IFAは主に、資産運用に関してのアドバイザーです。
FPは主に、ライフプランに関してのアドバイザーです。
IFAは、実際に金融商品の案内をしたり、販売を行うことができます。
より具体的なアドバイスをすることができ、金融商品の売買のサポートもできます。
FPは、どちらかというと生活全般に関するお金の相談に乗ります。
金融商品だけでなく、日常に必要な保障や、ライフプランを考慮した上でアドバイスをすることができます。
ただこれは、大まかに区別しただけです。
どちらもお金のアドバイザーであるという点は同じなので、IFAの方でもライフプランの相談にのりますし、FPの方でも金融商品のアドバイスをすることはあります。
もちろん、どちらが良い悪いというわけではなく、適材適所です。
IFAとFPを兼任しているケースもあります。
より詳しくIFAとFPの違いを知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
IFAのメリット
では、IFAのメリットはなんでしょうか。
主に3点あります。
①経験豊富なプロから公平かつ長期的にアドバイスをもらえる
②日常的な情報提供
③資産運用以外のアドバイスももらえる
①が最大のメリットではないでしょうか。
IFAは資産運用や金融市場に関してのプロです。
さらに、独立していることで証券会社に偏っておらず、転勤する心配もないため、公平で長期的なアドバイスをもらうことができます。
②はどういう事かというと、IFAとの会話には金融リテラシー向上につながる内容がたくさん出てきます。
今の時事ならこれから市場がどうなるか、銘柄の特徴やリスクリターンとは何か、などです。
③は意外かもしれません。
先に述べましたが、IFAの方はFPを兼任していることがあります。
しかし、それだけでなく税理士や社労士を兼ねている場合もあります。
さらに、不動産業界にバックグラウンドを持つIFAの方もいらっしゃるので、そういった方達は資産運用だけでなく、 不動産や税金に関しても専門的なアドバイスをすることができます。
簡単なまとめとして、マネックス証券のIFAサービスが分かりやすいです。
IFAの仕組み
IFAの方は、どういう仕組みで利益を得ているのでしょうか？
それは「IFA手数料」と言われる手数料です。この手数料には2種類あります。
まず1つ目が、金融商品を売買するごとに手数料が発生するパターンです。
証券会社でも手数料がかかりますが、IFA手数料の方が少し高いことが多いです。
2つ目が、預かり資産に応じて手数料が発生するパターンです。
こちらは、取引回数に関係なく、預けている資産に応じて毎年一定の割合で手数料が取られます。
どちらかといえば、前者の手数料体系が日本では一般的です。
例としては、楽天証券のIFA手数料をご覧になってください。
上記のどちらの場合でも、余計な取引がないかどうか注意することが必要です。
手数料体系からして、不要な売買を行えばその分手数料は高くなります。
なので、信頼できるIFAを見つけることは重要となります。
IFAの活用
では、信頼できるIFAはどうやって探せばいいのでしょうか？
まずは、資産運用に関するセミナーに参加したり、ネットで探す形になると思います。
IFAナビを活用するのも良いかもしれません。
なんにしろ、IFAにも得意分野がありますので、自らに合ったIFAを見極めることが大事です。
例えば、不動産投資を行いたいなら不動産業界にバックグラウンドを持つIFA、相続や事業継承などに自らが関わることになりそうならば社労士も兼任しているIFAを探すのが良いでしょう。
