将来の展望に即した利益を手に入れるため、日本企業に限らず海外の投資先を検討するかもしれません。
海外金融機関を検討すればコーンヒル商品に出会います。
「コーンヒルは利益をあげられる?」
「どんな商品があるの?」
と考えているのではないでしょうか。
コーンヒル商品は4つあり、それぞれの特徴を踏まえた上で投資を検討する必要があります。
本記事ではコーンヒルの商品4つを徹底解説します。
コーンヒルとは
コーンヒル(Cornhill)はルクセンブルクで認可された投資運用会社です。
1997年に設立され世界42カ国に展開されています。
日本では2012年頃から広がり、今では多くの投資家が知っている企業とも言えるでしょう。
コーンヒルの預かり資金額は約1,000億円と言われており、MiFDⅡ(Markets in Financial Instruments Pirectire Ⅱ)に基づいて金融サービスを提供している企業です。
しかし、提携しているIFA(資産アドバイザー)は一社だけというスタイルを取っているため、投資家たちが不安を感じる要因になっているようです。
日本の投資家が海外投資を検討する際、主に不安を感じるのは以下の点でしょう。
・利益が見込めるか
・資産の安全性はどうか
・手数料などはどうか
海外オフショア投資を検討するとき、どうしても手数料が気になります。
長期的な目線で投資を考えると、小さな手数料も大きな損失になるからです。
海外オフショア投資とは
日本企業を通さず海外金融機関から直接商品を購入する投資方法です。
オフショア地域で投資することで、利益に対する税率が最大0%になることがあります。
日本の場合には約20%の税率が課されるため、大きな利益を得られる投資家は節税効果を期待してオフショア投資を検討します。
オフショア地域とは
税率が非常に低い地域、あるいは税率がかからない地域のことです。
そもそも「オフショア」は「海外の」を意味しますが、金融関連で使用される「オフショア地域」とは税率が低い、あるいは税率がかからない地域のことを指します。
有名なオフショア地域には以下があります。
・香港
・シンガポール
・スイス
・ルクセンブルク
・マン島
・ケイマン諸島
・バージン諸島
中でもルクセンブルクはロンドンと肩を並べるほどの金融センターと言われています。
国内総生産が高く、経済的に安定した地域です。
投資信託の運用拠点として認知されるようになり、ヨーロッパ1位の市場規模です。
ルクセンブルクで認可されているコーンヒル(Cornhill)は、大きな市場の中で認可された一企業であると考えておきましょう。
コーンヒル(Cornhill)4つの商品を徹底解説
コーンヒル(Cornhill)が扱う商品は投資信託です。
将来の目標に合わせて利益実現のため、投資先を自ら検討できる商品もあります。
海外投資でも、投資信託の考え方は同じです。
投資信託について理解を深めたい方は、以下のサイトも御覧ください。
そもそも投資信託とは?(一般社団法人投資信託協会)
https://www.toushin.or.jp/investmenttrust/
コーンヒル(Cornhill)の商品は目的により4つの商品に分けられています。(※申込受付終了商品あり)
コーンヒル4つの商品
・lifestyle account(ライフスタイルアカウント)
・NEW Lifestyle(ニューライフスタイル)
・Flex Max(フレックスマックス)
・CRIA(クリア)
以下で詳しく紹介していきましょう。
lifestyle account(ライフスタイルアカウント)
「長期にわたる幸福をつかむカギ」と称された商品。
個人の夢や目標を叶えるための商品で、短期・長期を選択して投資できるシステムでした。
しかし、投資額に対して約5%の取引手数料が必要になるなど、コスト面にデメリットが存在した商品です。
2013年3月31日に申込受付が終了しています。
NEW Lifestyle(ニューライフスタイル)
コーンヒル(Cornhill)の主力商品であった「New Lifestyle」ですが、2019年4月30日をもって申込受付を終了しました。
lifestyle accountが「夢・目標」の実現を目的としていたのに対し、New Lifestyleは年金型の積立投資信託でした。
月々数万円を積み立てることで将来の資金を確保する目的がありました。
選べるファンド数は300以上あり、選択肢の多さからも人気を集めていた商品です。
しかし、手数料が高いなどのデメリットがありました。
2021年現在では、後にまとめるFlex Maxが主力商品ですが、比較するためNew Lifestyleの特徴を紹介しておきましょう。
NEW Lifestyle(ニューライフスタイル)の特徴
老後資金を増やすための年金型投資信託です。
日本では保険でも年金型保険がありますが、資金運用を目的とし老後から受け取るよう長期的な視点で積立投資を行います。
しかし、「手数料が高い」と感じるのがNew Lifestyleの特徴でした。
手数料には以下のものがあります。
・契約手数料
・口座維持手数料
・投資顧問料
・エントリー料
・取引手数料
・クレジットカード手数料
それぞれ簡単に説明します。
契約手数料・・・・契約を維持するための手数料。月々2.5ポンド(約300円〜400円)
口座維持手数料・・口座維持に必要な手数料。年間で時価総額の1.25%
投資顧問料・・・・IFAが受け取る手数料。年間で時価総額の0.25%
エントリー料・・・積立時に必要な手数料。積立資金を支払うごとに3%
取引手数料・・・・ファンドを購入する手数料。ファンド購入ごとに3%
クレジットカード手数料・・クレジットカードを利用するための手数料。2.6%
中には「投資家が支払うべきものではない手数料がある」と感じるかもしれません。
New Lifestyleでは、利用者が負担する手数料が大きすぎるため利益に繋がりにくいなどのデメリットが存在したため、新規申込受付を終了したとみられます。
Flex Max(フレックスマックス)
大きな利益を目的とした投資をするならFlex Maxを利用することになります。
主に企業向けに作られた商品でしたが、個人投資家も参加できるように改善されました。
また、ファンドを選択するだけで投資ができる簡単さも受け入れられ、コーンヒル(Cornhill)のメイン商品になっています。
NEW Lifestyleと比較すると、手数料も明確に設定されています。
投資であるため確実に利益が出るとは言えないまでも、投資家に認められている商品です。
Flex Max(フレックスマックス)の特徴
Flex Maxの最大の特徴は「選択肢の多さ」です。選択できるファンドは730ページにわたり記載されており、投資上級者向けともいえるかもしれません。
自分でポートフォリオを作りたい人に好まれる傾向があります。
他にもたくさんの特徴があるため以下に列挙します。
・口座開設が簡単
・ファンド選択に必要な手数料が定額(1ファンドあたり25ポンド)
・幅広い選択肢から自由に構築できるポートフォリオ
・広大な領域でのファンドにアクセス可能
・1つのプランの中で複数の目的に対応できる投資が可能
詳細説明はファイナンシャルアドバイザーに相談することになりますが、数え切れない数のファンドから構築できる積立投資は魅力的でしょう。
短期的な利益を目的にする投資も、長期的な年金型投資を検討することもできます。
しかし、投資家自身の判断力が問われる商品と言うこともできます。
多くの知識を有した企業や個人が投資を行うため、複雑な作業を簡易的に行えるという意味で利用されることが多いようです。
Flex Max(フレックスマックス)に必要な最低資金
Flex Maxでは最低投資額初期投資額が定められています。
・20,000ポンド
・30,000米ドル
・25,000ユーロ
時価総額となるため異なる場合がありますが、日本円にすると約300万円から400万円の間ほどでしょう。
個人投資家の中にも大きな資金を運用できる人もいるでしょうが、多くの人は数十万円程度から投資を始めることが多いはずです。
Flex Maxでは初期投資より数百万円の資金が必要になり、無数のファンドを選ぶ知識や思考力が必須と言えます。
初心者にはおすすめできる商品ではなく、主に中・上級者向け(企業向け)の投資と言えるでしょう。
CRIA(クリア)
個人向けのメイン商品がCRIA(クリア)です。
個人の人生(ライフプラン)に合わせた資産構築が可能で、様々な年代層から投資できます。
例えば結婚資金を作りたい場合や、子供の学費を蓄えたいなど個人の目的は多様でしょう。
それぞれの個人目的に合わせてアドバイザーと一緒に信託積立します。
将来のシミュレーションを見ながら、同意したプランで運用する商品です。
投資初心者にもわかりやすいシステムで、簡単に積立投資ができるため人気が集まっています。
CRIA(クリア)の特徴
CRIA(クリア)は個人向けにわかりやすく組み立てられた商品であるため、数々の細かな決まりが存在しています。簡単にまとめていきましょう。
●投資期間
・最短12年
・最長35年
●最低投資金額
・月額200USD/GBP/EUR
●投資頻度
積立投資拠出
・毎月、四半期、半年、1年
●投資可能年齢
・18歳から
●投資手段
個人の投資リスクを抑えるため3つのリスク管理ポートフォリオが用意されています。
・保守型
・バランス型
・ダイナミック型
初心者は既に構築されたポートフォリオを選択するだけで簡単に投資できます。
リスク管理と言われるのは、それぞれのポートフォリオには以下のものが混在しているためです。
・債権
・普通株
・確定インカム
・通貨(USD、EUR、GBP)
日本でも数々の金融機関が投資信託を案内していますが、コーンヒルで提供されるCRIAも同様のものと考えておきましょう。
●優良な投資マネージャー
CRIAの投資マネージャーは、スイスを拠点としているダ・ヴィンチ・アセット・マネージメントAGです。
業界では有名な投資マネージャーであるため、投資家には安心要素となるのではないでしょうか。
個人向けの積立投資であるCRIAでは、一度に大きな資金は不要です。
また、個人で莫大な資産を形成している人は少ないでしょう。
小さな額からコツコツと運用していく商品ですが、投資マネージャーにより一人ひとりに高品質な配慮を提供しています。
コーンヒル(Cornhill)商品のよくある質問
コーンヒル(Cornhill)商品を検討している人が感じる疑問を紹介しておきましょう。
Q:コーンヒル(Cornhill)は詐欺なの?
A:コーンヒル(Cornhill)で投資を検討する際、検索すると様々な口コミがでてきます。例えば以下があります。
https://twitter.com/katoulienu/status/591090473571233794
2021年現在では、多くの投資家がコーンヒル(Cornhill)のNew Lifestyleを批判しています。
前述のとおり手数料が非常に高く、全くというほど利益に繋がらないためです。
以前はコーンヒルを紹介するサイトも多く、lifestyleやNew Lifestyleだけがコーンヒル(Cornhill)の商品でした。
主にNew Lifestyleだけを紹介しているため、手数料が高く勧められないと結論づけています。
ただ、どのサイトもコーンヒル(Cornhill)を批判しているのではなく、コーンヒル(Cornhill)を勧めている記事元を批難しているものでした。
コーンヒル(Cornhill)が詐欺をしているのではなく、単に手数料が高すぎただけ。
これを改善するためlifestyleやNew Lifestyleは受付終了となり、Flex MaxやCRIAが主流となっています。
コーンヒル(Cornhill)が詐欺なのではなく、以前は利用者が儲けられない商品だったということです。
Q:コーンヒル(Cornhill)は儲かるの?
A:投資の世界に「絶対」はありません。
どれほど完璧と呼ばれる信託投資も、タイミングや状況に合わせて損失がでる場合があります。
例えば2008年9月には、誰も予想しなかったリーマンショックがありました。
多くの投資家を苦しめた出来事になりましたが、どんなプロでも「絶対はあり得ない」のが投資だと印象づけました。
「コーンヒル(Cornhill)が儲かるのか否か」を考えるのではなく、どのファンドに投資すれば儲かるのかをお考えください。
自身の判断と決断だけが投資の世界で利益を生み出す力です。
コーンヒル(Cornhill)は、無数のファンドを選択する手間暇を減らせる可能性があるだけです。
まとめ
コーンヒル(Cornhill)は優秀な金融機関です。
膨大なファンドの中から選択するだけで積立投資ができ、投資家の判断力を試す機会を提供しています。
以前は高すぎた手数料を提示していましたが、2021年現在では主に企業向け・個人向けに別れて商品を選べるようになり納得できる手数料といえます。
コーンヒル(Cornhill)でオフショア投資を検討する際、重要になるのは「投資家自身の判断力」でしょう。
利益が出るか否かは投資家によりますし、確実な投資は存在しません。
本記事をコーンヒル(Cornhill)商品を検討する材料にしていただき、自身の判断により投資されるようにしてください。