あなたは海外積立投資と聞くとどのようなイメージをお持ちでしょうか?
「国内投資と比べるとリスクが高そう」
「勉強することが多くて難しそう」
こういったイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
この記事では海外積立投資のメリット・デメリットについて簡単にご説明いたします。
海外積立投資のメリット
海外積立投資のメリットは2つあります。
1、国内より成長力のある海外で資産の成長率アップ
1つ目は、海外積立投資の主に「海外」のメリットです。
海外には日本よりも成長力のある国が沢山あります。
これはもちろん、投資において大きなメリットとなります。
日本は何十年にも渡り、低成長な上、大きな災害や経済ショック、少子化などで国全体での成長力があるとは言いにくい状況です。
しかし、世界に目を向けると世界人口は増加傾向にあり、まだまだ経済的に成長をしている国は沢山あります。
そういった国へ投資をして資産を成長させることができるのが海外積立投資のメリットとなります。
国内企業に投資をするよりも大きなリターンを期待することができます。
2、リスクを分散
2つ目は、海外積立投資の主に「積立」によるメリットです。
投資を行う上で、リスクというものは切っても切り離せません。
海外へ投資をするということは、一般的な株価等の上下による価格変動リスクに加えて、為替リスクもあり、売買のタイミングが国内投資に比べて難しくなってしまいます。
しかし、積立を行うことで、為替や株価の上下によるリスクを分散させることができます。
この積立によるリスクを減らす手法は、「ドルコスト平均法」とよく言われる手法です。
毎月など一定期間ごとに定額買い付けることによって、購入時のコストを平均化し、価格をならしていくことで、タイミングを図ることなく買い付けを行う手法のことを指します。
この手法は、特に成長力のある分野に対して有効な手法であり、海外投資と積立投資を組み合わせた海外積立投資は、ドルコスト平均法のメリットを最大限活かすことができます。
ドルコスト平均法について、もっと詳しく知りたい方はドルコスト平均法とは?をご覧ください。
海外積立投資のデメリット
1、為替リスク
海外積立投資のデメリットの1つは、既に少し記述をさせていただきましたが、「為替リスク」です。
日本の投資家にとって基準となる通貨は円です。
ですが、海外に投資をするということはその国の通貨にて投資をしなくてはならず、為替の変動が常に付きまとうということとなり、株価だけを見ているだけではいけないという点です。
例えば1ドル=100円、1株500ドルの株に投資をするとします(1株の売買)。すると購入金額は500×100円で50000円となります。
こちらの株が510ドルに値上がりしたとします。
しかし、為替が1ドル=90円と円高になってしまった場合、売却金額は510×90円で45,900円となり、日本円に換算したら損をしてしまうことがあります。
株価が上がったのにも関わらず、全体では損をしてしまいました。
これが海外投資を難しくしている要因の1つであり、大きなデメリットとなります。
しかし、為替が1ドル=110円と円安になった場合は、売却金額は510×110円で56,100円となり、日本円に換算したら得をします。
為替リスクはデメリットにもなり、メリットにもなりますので、海外株式に投資をする場合は特に、海外通貨にかえるタイミングも大事となります。
しかし、投資信託では「為替ヘッジあり」というものもあり、そういう投資信託では為替の上下に対しては基準価額の上下の影響を少なくなるような設定がしてある商品もありますので、為替変動が不安な方はそういう商品を選ぶことも一つの手段でしょう。
2、手数料がかかる
他にも、海外積立投資のデメリットとして、手数料がかかることが挙げられます。
基本的に、円貨を外貨に換える時は「為替手数料」が発生します。
その手数料の額は、取引するお金の量に依存し、積立したお金の量が増えるだけ手数料も増えます。
また、これは海外積立投資の主に「積立」に関することですが、積立するたびに手数料がかかる投資信託もあります。
この手数料は投資対象を選ぶときの一つの基準にした方がよろしいです。
為替コストがどれくらいかかるのかは、住信SBIネット銀行のサイトのNEOBANKなどを参考にしてみてください。
海外積立投資にはメリット(魅力)がある
日本は現在非常に成長力が低い国となってしまいました。
昔のように日本に非常に成長力があれば日本国内だけで投資をしていても資産を成長させることができた時代もありましたが現在ではそれはあまり期待できません。
日本円だけを持ち続けることはむしろリスクだと考えて、ご自身の資産を成長させる為にも、一部を海外へ投資することも検討してみてはいかがでしょうか。
日本の証券会社では取り扱っていない投資信託の中には、20年間の積立で積立額の160%保証をされているものなどもあるので気になる方は、一度ご相談ください。