これまでオフショア投資に関する記事を、主に書いてきました。
今回はオフショア投資とは少し離れて、「FP(ファイナンシャルプランナー)」についての話をしようと思います。
「FPならよく知ってる」
「FPの方とお話ししたことある」
という方もいらっしゃると思います。
しかし、IFAとの違いを聞かれたら、少し戸惑うのではないでしょうか。
そこで、FPとIFAの違いについても触れつつFPの役割などを解説していきます。
FP(ファイナンシャルプランナー)とは
まずFPとは、「金融や保険や税金、不動産などに精通した専門家」です。
言うまでもなく、人生において、お金の問題は常に存在します。
住宅費、食費などの日常的に必要となるお金もあれば、車の購入や結婚など一時的に多額が必要となるお金もあります。
計画もなくお金を使っていたら、いざと言うときに「お金が足りない」となる可能性も高くなります。
FPは、そのような事態を避けるために相談に乗ってくれます。
では、具体的にFPは何の知識を持っているのでしょうか?
FPの試験は、次の6つのテーマが範囲となります。
1. ライフプランニングと資金計画
2. リスク管理
3. 金融資産運用
4. タックスプランニング
5. 不動産
6. 相続・事業承継
以下で、1つずつ簡単に説明していきます。
ライフプランニングと資金計画
主に、年金や健康保険のことについての分野です。
・年金はどれくらいもらえるのか
・健康保険でどのような保障ができるのか
といった日常に関することです。
リスク管理
リスク管理とは言いますが、要は生命保険・損害保険についての分野です。
基本的に生命保険に入っている方々は多いと思いますし、車やマイホームを持っていれば損害保険にも入っていると思います。
さらには、もしもの時のために、医療保険に入られている方がほとんどだと思います。
FPでは、具体的な保険の商品知識は学びませんが、一般的な知識は持っていますので相談に乗ることができます。
金融資産運用
その名の通り、株式や債券などに関する投資知識の分野です。
具体的な投資商品の知識は学びませんが、一般的な知識は網羅しています。
FPでなくとも、DC(確定拠出型企業年金)やiDeCo(個人型年金)を運用する場合は必須となる知識です。
タックスプランニング
タックスとは税金のことで、税金全般に関する分野です。
税金は複雑で、「こんなところにも税金がかかるのか」ということもあります。
また、仕組みを知っていれば税金が安くなる(節税)といったことにもFPは詳しいです。
不動産
土地や建物の購入・譲渡に関する分野です。
不動産は、今までの4つよりも日常に近くない分野なので、あまり馴染みがない方も多いと思います。
しかし、FPなら不動産に関する基本的な知識も持っていますので、馴染みがなくとも安心して相談することができます。
相続・事業承認
相続とは、個人の資産を子などに相続する場合だけでなく、事業を後継者に相続する場合も含まれます。
遺産相続など、少し複雑なことについても学びます。
FPとIFAの違い
さて、FPがどういったもので、なんの知識を持っているかを解説しました。
次に、FPとIFAの違いを解説します。
そもそもIFAとは何でしょうか?
IFAとは?という記事に詳しく書いていますが、簡単に言えば「投資に関するアドバイザー」です。
以下にまとめると、
FP…保険や年金、家計の税金など日常に関するお金のアドバイザー
IFA…資産運用に関する投資のアドバイザー
FPもIFAも、お金に関するアドバイザーではありますが、FPの方がより日常に関わることに、IFAの方がより投資に関することに特化しています。
とは言っても、FPの方でも投資の相談に乗ることはできますし、IFAの方でも日常にかかるお金の相談に乗ることができます。
日常のことでも投資のことでも簡単なことならば、FP・IFAどちらの方に聞いても問題ありません。
FPの役割
生きていく上で、お金は大切です。
お金で困ることがないように、FPの方は相談に乗って解決してくれます。
そして、お金で困らないようにするためには計画性が重要です。
そこで、ライフプランを立てることから始めます。
マイホームを購入する、結婚する、子供を産む、老後はゆったり暮らす…など、私たちの人生にはいろいろなイベントがあります。
これらイベントの人生設計が「ライフプラン」です。
そして、ライフプランに沿えるよう資金計画を立て、経済的に実現できるようにすることを「ファイナンシャル・プランニング」と言います。
ファイナンシャルプランニングには、金融、税制、不動産、住宅ローン、生命保険、年金制度などの幅広い知識が必要になります。
日本FP協会のHPにも載っていますが、これらの知識を備え、わたしたちの夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートするパートナー、いわば、「家計のホームドクター」のような存在がファイナンシャル・プランナー(FP)です。