海外株式ファンドと一口に言っても様々なファンドが世の中にあるので、自分に合ったファンドを選び出すのはなかなか難しいものです。
そこで、この記事では現役投資家である筆者がおすすめする海外株式のファンドを3本ご紹介。
皆様のファンド選びの助けになること間違いなしですので、ぜひご覧ください。
具体例
この記事で紹介する海外株式ファンドは以下の3つになります。
- eMAXIS slimシリーズ
- EXE-i シリーズ
- iTrust シリーズ
これからそれぞれのファンドの魅力や特徴について説明していきます。
おすすめの海外株式ファンド① eMAXIS Slimシリーズ
eMAXIS Slimシリーズは三菱UFJ国際投信が運用を行っているファンドのブランド名です。
このファンドは、「業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けている」ということを全面に押し出しており、コストの安さがとても魅力的なファンドです。
ファンドにかかるコストには主に信託報酬と呼ばれるものがあり、預けている資産の数%は年間で引かれていきます。
当然ですが、このコストは低ければ低いほど投資家にとって有利に働くため、「業界最低水準の運用コスト」を目指している「eMAXIS Slim」は是非とも投資するべき海外株式ファンドということになります。
実際に「eMAXIS Slim」シリーズは高く評価を受けており、「投信ブロガーが選ぶファンドオブイヤー2020」においても一位を含めて6本のファンドが受賞しています。
「投信ブロガーが選ぶファンドオブイヤー」というのは投資信託の事情通である投信ブロガーが毎年優れたファンドを選出しているイベントです。
つまり、「eMAXIS Slim」は個人投資家の多くに支持されていることが証明されているので安心して投資を行うことが出来ますね。
今まで書いてきたことをまとめると以下の通りです。
・業界最低水準の運用コスト。
・個人投資家の多くに支持されている。
誰にでもお勧めできる定番の海外株式ファンドですので是非投資を検討してみてください。
公式サイトはeMAXIS slimシリーズ(三菱UFJ国際投信)になるので、興味がある方は是非ご覧ください。
おすすめの海外株式ファンド② EXE-iシリーズ
次に紹介するおすすめの海外株式ファンドはSBIアセットマネジメントが運用を行っている「EXE-i」シリーズです。
このファンドについても「低コスト」という点が魅力のファンドとなっています。
ただ、先ほどのeMAXIS Slimと違う点は、EXE-iがETFに間接的に投資を行っている「ファンズオブファンズ」形式のファンドであるということです。
いきなり「ファンズオブファンズ」と言われてもピンとこないと思いますので、簡単に説明していきます。
まずは下表をご覧ください。
この表は、「EXE-i」が投資を行っているETFの一覧になります。
「ETF」というのは上場投資信託の略称です。
(ETFについては、海外ETFとは?という記事でも解説しています。)
その名の通り上場している投資信託であり、日本においても数多くのETFの売買が証券取引所において可能となっています。
つまり、ファンドの中で上場しているファンド(ETF)に投資を行っている形式のことを「ファンズオブファンズ」形式と呼んでいるということです。
分かりづらい方は、マトリョーシカをイメージしてもらえるとよいと思います。
大きいファンドの中に小さいファンドが入っているという感じですね。これを「ファンズオブファンズ」と呼んでいます。
話が少々長くなりましたが、この形式が採用されたファンドに投資をすることで、一つのファンドで多くのファンドに同時に投資を行うことが可能になります。
それを低いコストで行うことが出来る「EXE-i」シリーズは非常に魅力的な海外株式のファンドであるということですね。
今まで紹介してきたことをまとめると以下の通りです。
・業界最低水準の運用コスト。
・一つのファンドで多くのファンドに投資が可能。
知名度はあまりないながらも、非常に魅力的なファンドであることは間違いないです。
公式サイトはEXE-i シリーズ(SBIアセットマネジメント)になるので興味がある方は是非ご覧ください。
おすすめの海外株式ファンド③ iTrustシリーズ
最後に紹介するのがピクテ投信投資顧問が運用を行っている「iTrustシリーズ」です。
ピクテ投信投資顧問というのは、スイス・ジュネーブのプライベートバンクを母体としており、欧州の王侯貴族や富裕層の資産を危機や戦禍から守り承継するためのノウハウが蓄積されている運用会社になります。
このファンドが今まで紹介してきた「パッシブファンド」と決定的に違う点は「アクティブファンド」であるという点です。
パッシブファンドというのは、指数に連動するように設計されたファンドのことを指します。
例えば、日本の有名な株価指数である日経平均株価に連動するように作られたファンドはパッシブファンドであるということですね。
つまり、運用者の主観が入らずにひたすらに指数に連動することを目的として運用がされているのがパッシブファンドになります。
これに対してアクティブファンドというのは、指数を上回る運用成績を残すことを目指したファンドのことを指します。
運用担当者が主観に基づいてファンドに組み入れる株式を選定し、運用成績が指数を上回っているのかを日々管理しながらファンドの運用を行っています。
そのため、運用担当者に負担がかかることからパッシブファンドよりも高めの運用コストが設定されています。
ただ、「iTrust」シリーズはアクティブファンドの中でも最低水準の運用コストで提供されているファンドのため、コストを気にする方でも満足できるファンドと言えます。
「iTrsut」シリーズはそのアクティブファンドの一つであり、下の図にあるように5つの種類のアクティブファンドが運用されています。
これら5つのファンドの中で特におすすめなのが「iTrust世界株式」になります。
このファンドは、「世界的にブランド名が知られているうえに、強力なマーケティング・販売網を構築していることにより、高い競争優位性をもつグローバル優良企業の株式に投資」をしています。
グローバル優良企業は相対的に高い競争力を有しているという考えのもとで運用が行われています。
その他にも、労働力人口の拡大に注目して投資を行っている「iTrsut新興国株式」や成長著しいインド企業を厳選して投資を行う「iTrsutインド株式」など個性豊かなアクティブファンドが運用されています。
今まで紹介してきたことをまとめると以下のとおりです。
・アクティブファンドの中で最低水準の運用コスト
・世界の富裕層の資産を運用してきた実績のある運用会社
公式サイトはiTrust シリーズ(ピクテ投信投資顧問)になるので興味がある方は是非ご覧ください。
まとめ
ここまで紹介してきた海外株式ファンドの名前と魅力を簡単にまとめたものが以下の通りです。
ファンド名 | 魅力 |
eMAXIS slimシリーズ
(三菱UFJ国際投信) |
・業界最低水準の運用コスト ・個人投資家の多くに支持されている |
EXE-i シリーズ
(SBIアセットマネジメント) |
・業界最低水準の運用コスト ・一つのファンドで多くのファンドに投資が可能 |
iTrust シリーズ
(ピクテ投信投資顧問) |
・アクティブファンドの中で最低水準の運用コスト ・世界の富裕層の資産を運用してきた実績のある運用会社 |
それぞれのファンドに異なる魅力があるため、どのファンドが最も優れているかという判断を下すことは難しいです。
ぜひご自身の好みに合ったファンドに投資をしてみてください!