海外国債ファンドと一口に言っても様々なファンドが世の中にあるので、自分に合ったファンドを選び出すのはなかなか難しいものです。
そこで、この記事では現役投資家である筆者がおすすめする海外国債のファンドを3本ご紹介。
皆様のファンド選びの助けになること間違いなしですので、ぜひご覧ください。
具体例
この記事で紹介する海外株式ファンドは以下の3つになります。
- eMAXIS slimシリーズ
- i-Free 新興国債券
- フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド
これからそれぞれのファンドの魅力や特徴について説明していきます。
eMAXIS slimシリーズ
このファンドは、「業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けている」ということを全面に押し出しており、コストの安さがとても魅力的なファンドです。
ファンドにかかるコストには主に信託報酬と呼ばれるものがあり、預けている資産の数%は年間で引かれていきます。
例えば、信託報酬が1%の場合でファンドに預けている資産が100万円の場合、年間1万円がファンドのパフォーマンスに関係なく引かれるということですね。
当然ですが、このコストは低ければ低いほど投資家にとって有利に働くため、「業界最低水準の運用コスト」を目指している「eMAXIS Slim」は是非とも投資するべき海外国債ファンドということになります。
実際に「eMAXIS Slim」シリーズは高く評価を受けており、「投信ブロガーが選ぶファンドオブイヤー2020」においても一位を含めて6本のファンドが受賞しています。
「投信ブロガーが選ぶファンドオブイヤー」というのは投資信託の事情通である投信ブロガーが毎年優れたファンドを選出しているイベントです。
つまり、「eMAXIS Slim」は個人投資家の多くに支持されていることが証明されているので安心して投資を行うことが出来ますね。
そんな「eMAXIS Slim」シリーズでは、以下の通り二本の債券ファンドは提供されています。
二本の中でも海外国債ファンドに当たるのが「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」です。
「先進国」という名前ではありながら約半分を米国の債券に投資がされていて、残りの半分が様々な先進国に分散投資されています。
また、債券の重要な指標で「格付け」というものがあります。
BBB格以上が「投資適格」と呼ばれており、このファンドは執筆時点で全ての債券がBBB格以上で構成されているという状況です。
そのため、安定な投資を求めている方にとっては非常におすすめのファンドと言えます。
ここまで書いてきたことをまとめると以下の通りです。
・業界最低水準の運用コスト
・安定的な運用が可能
公式サイトはeMAXIS Slim 先進国債券インデックスになるので是非ご覧ください。
i-Free 新興国債券
次におすすめするのが「iFree 新興国債券インデックス」です。
iFreeは、大和アセットマネジメントが運用を行っている「低水準の運用管理費用」と「豊富な商品ラインアップ」が特徴のシンプルなインデックスファンドシリーズです。
「eMAXIS Slim」には用意されていない新興国債券に投資を行っているファンドがあるため、今回の記事で紹介させていただきました。
「iFree 新興国債券インデックス」は新興国債券に投資をしている海外国債のファンドになります。
新興国債券は先ほど紹介をした先進国債券に比べると、リスクが高い代わりに高い利回りが設定されている債券です。
少し話が脱線しますが、新興国債券になぜ高い利回りが設定されているのかを具体例を挙げて考えておきましょう。
例えば、安定的な職業についていて持ち家を持っている人と、フリーターでその日暮らしをしている人にお金を貸す場合、お金を返してくれる可能性が高い方に低い利回りを設定することになると思います。
つまり、前者に対しては低い利回りでお金を貸して、後者には相対的に高い利回りでお金を貸すことになりますよね。
国も同じで、米国の債券とトルコの債券を比較したとき、米国の方がお金を返してくれる可能性が高いため低い利回りが設定されています。
つまり、リスクを背負う代わりに高い利回りを享受できるのが新興国債券ということです。
株式と比べるとリスクは抑えることが出来るケースが多いですが、先進国債券と比べるとリスクは高くなりますので、特性を把握したうえで投資を行うようにしましょう。
ここまで書いてきたことをまとめると以下の通りです。
・業界最低水準の運用コスト
・先進国債券よりも高い利回りが獲得できる
公式サイトはiFree 新興国債券インデックスになるので是非ご覧ください。
フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド
最後に紹介するのが「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」です。
フィデリティ投信とは、独立系資産運用グループのフィデリティ・インターナショナルの一員として、投資信託および、企業年金や機関投資家向け運用商品やサービスを提供する資産運用会社です。
1969年に外資系運用会社として初めて日本に拠点を設けた会社で長い運用実績を有している運用会社になります。
また、「ハイイールド」と言われてもピンとこない方が多いと思いますので、簡単に説明をしていきます。
「ハイイールド」とは直訳すると「高い利回り」という意味になります。
つまり、高い利回りを獲得することが出来る債券に投資を行っているファンドということになります。
ではなぜ高い利回りが獲得できるのか。それは、高いリスクを背負っている方に他なりません。下の図をご覧ください。
この図はファンドが投資を行っている債券である「ハイイールド・ボンド」とは何かということを簡単に説明した図になります。
ご覧いただく通り、信用度が低いものに投資を行っていることがわかるかと思います。
つまり、リスクが高いものに投資をしているということです。
ここまで聞くとリスクが高いので、投資をしたくなくなる気持ちが芽生えるかもしれません。
ただ、このファンドは世界のプロフェショナル投資家から多くの資金を集めており執筆時点で5,000億円超の資金を運用しているファンドになります。
それだけ世界の投資家から信頼を集めているというファンドで、運用実績についてもリスクに見合うリターンを確保できているファンドとなっています。
債券の安定性を求めながらも、そこそこ高いリターンを求めたいという方にとってはぴったりのファンドになるので、ぜひ投資を検討してみてください。
ここまで書いてきたことをまとめると以下の通りです。
・利回りの高い「ハイイールド・ボンド」に投資が可能
・純資産総額5,000億円超の実績を有する
公式サイトはフィデリティ・USハイ・イールド・ファンドになるので是非ご覧ください。
まとめ
ここまで紹介してきた海外国債ファンドの名前と魅力を簡単にまとめたものが以下の通りです。
ファンド名 | 魅力 |
eMAXIS slimシリーズ
(三菱UFJ国際投信) |
・業界最低水準の運用コスト ・安定的な運用が可能 |
iFree 新興国債券インデックス
(大和アセットマネジメント) |
・業界最低水準の運用コスト ・先進国債券よりも高い利回りが獲得できる |
フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド
(フィデリティ投信) |
・利回りの高い「ハイイールド・ボンド」に投資が可能 ・純資産総額5,000億円超の実績を有する |
それぞれのファンドに異なる魅力があるため、どのファンドが最も優れているかという判断を下すことは難しいです。
ぜひご自身の好みに合ったファンドに投資をしてみてください!